第1話:普通の女の子”あこちゃん”がデリヘルでナンバーワンになれたワケ

1人作戦会議

デリヘル嬢になるからにはナンバーワンになってやる!

メラメラと野望だけは燃やすものの、どうしたらいいのか…。とにかく「誰かに教えてもらおうとか、そんな風に人を頼りにしてちゃダメだ」と思って私は1人作戦会議を開いた。

なんといってもまず「指名数を増やすとはどういうことか」と言うことを考えることにした。

指名数が増えると言う事は、お客様が私を気に入り、他のキャストではなく私を選んでくれると言うこと。

じゃぁ、選んでもらうためにはどうすればいいのか?

AVサイトを見て研究するのも手っ取り早い1つの手だけど、どうしても他人事として一歩引いてしか見ることができない。

そこで、より現実味を持ってサービスを見つめるために私は、自分自身のプレイを見るに限ると言うことに気がついたんです。

 

思い立ってスタッフを相手に、接客中の私を映像として撮影して客観的に見ることにした。

でもやっぱり映像が再生されると、恥ずかしさと緊張で直視できなかった。

自分の裸の姿が映っているのを見るのはとても不思議な感覚だ。

やらせのアダルトビデオでも見ているような気分になる。

私は画面に映る自分の姿があまりにも情けなくて、目をそむけたい衝動にかられた。

だけど、不思議なもので、見ているうちにだんだんと慣れてきて、まるでそこに映っているのが自分じゃないような気さえしてきた。

改めて見ると、自分の姿はなんだかとてもかっこ悪い。体が引き締まっていないので余計に不細工に見える。
でも、それを除いても画面に映る自分は不格好で情けなかった。

なぜこんなに不自然に見えるのだろうか? その答えはすぐに見つかった。

テレビの中の私はすべての動きがぎこちなく、その上焦っているのでひとつひとつの動作が速すぎる。それをはっきりと自覚した。

やっぱり、私は男性の扱いに慣れていないのだ。

でも、この発見のおかげで1つ糸口が見えてきた。

男性の扱いに慣れている人は、あせらず余裕を持って接することができると言うこと。

これを解決するには経験値を上げるしかないけれど、そういう意識を持って人気AVサイトを見ると、以前とは違って一つ一つの動作や仕草が納得でき、とても勉強になった。

でも逆に、ウブさやぎこちなさを演出していくと男性を惹きつける効果が倍増することも、実践の中でわかってきた。

To be continued…